タコノキモチは那覇から西へ40kmのところ
にある慶良間諸島の阿嘉島にあります。

島に生えているアダンの葉で
アダン葉帽子や小物を作ったり、

草あみの楽しさを伝えるワークショップを
開催したりしています。

沖縄を神様が作った時に島を嵐から守るために神様が最初に植えた植物がアダンだと言われています。
アダンはトゲのある葉っぱとオレンジ色のパイナップルにも似た実が特徴的です。

繁殖力が強く横へ横へとどんどん広がり、あっという間に群落を作ります。
アダンの葉も根っこも昔から民具として利用されてきました。

タコノキモチ

2025年8月11日
アダン葉帽子タコノキモチ
に改名しました

熱帯から亜熱帯の島々に育つアダン(=タコノキ科)を使い、一本いっぽん丁寧に編む帽子を作ってきました

かぶった人が、ちょっとそこまで出かけたくなる

そんな"日常が小さな旅になる"瞬間が大好きです

アダン葉帽子の材料となる葉は、
沖縄では「アダン」
東南アジアでは「パンダン」
ハワイでは「ラウハラ」
呼び名は違ってもどれも同じタコノキ科で、島の暮らしを支えてきました

すべてはひとつの風、同じ想い。
風土、編む人の思いを込めたい。
そんな気持ちから新しい名前は
「タコノキモチ」にしました

文化や名前を超えて繋がるやさしさ、
植物や自然への敬意、旅するような開放感

それを帽子に込めてお届けします

これからもよろしくお願いします

タコノキモチ
比嘉聡子


アダン葉帽子ができるまで

アダンにはギザギザの鋭い棘があります。

煮ると少し甘い良い香りがします

天日に1か月干して完全に水分が抜けたらやっと使えるようになります

タコのちぶる(蛸の頭)と呼ばれる編み始め

ぐるぐると渦を巻きながら広がっていきます

ここまでくればあと一息
一本いっぽん編み地に入れて綴じます

かつて沖縄ではアダン葉帽子の産業が盛んになった時代がありました

沖縄の三大輸出品にまで盛り上がった帽子産業ですが、その後衰退し今ではそんな歴史があったことも知る人が少なくなり、幻の産業となってしまいました

私は沖縄の帽子産業の歴史とその美しい帽子が身近なアダンでできていることに衝撃を受けました

この沖縄の誇りである技術の残し、継いでいくことが私の願いです
公式サイト
https://adanhat.jp/